読んだ
- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: コミック
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コミック2巻を読了した時点で、これは長期連載の大作になる、というか、そうするしかないだろう、と確信。なにせ第19話の時点で、まだ山岳ベースでの軍事訓練も始まっていない。当然、粛清にも至らず。つまり、若松監督の映画で言うと、最初の50分くらいの「歴史のおさらい」的なパートにまだとどまっている。さて、これから山岳ベースでの自己批判や粛清(という名のリンチ)、そして山荘立てこもり事件をどう描くのか。漫画雑誌を読まない完全コミック派なので、次の単行本が出るまで待ちます。
そして、第2巻の巻末に収録されている押井守と山本直樹の対談がとてもおもしろい。実家に公安が訪ねてくるほど本格的に運動にのめりこんでいた押井が当時を回想し、逮捕されそうになった際の実話などを赤裸々に語っている。「当時は女の子にモテたくて運動やるのは普通だった」「ナンパする勇気がなくても、政治的な大義名分があれば女の子に話しかけられた」というような話とか。コミュニケーション・ツールの話で出てくる、(少なくとも第三世界では)電話よりも銃を手にした人の数のほうが多いのでは?などの指摘も、なるほどなーと。3巻楽しみです。