読んだ
- 作者: 相倉久人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 新書
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尊敬する大先輩(というのもおこがましい)相倉さんの新書書き下ろし。1年半前に買ったのに読んでなかった(積読にもほどがある……)。往年の、いわゆる「ジャズが状況に追い抜かれる」前後の扇情的な著作の数々に較べれば、当然語り口はソフトで「ですます」が基本の文体も平易かつ明快。なのに、内容は濃密きわまりなく。今までさんざん語りつくされてきた、そして御自身が語ってきただろう史実も、微妙に異なる角度から再検証されているので、すごく勉強になる。棹尾にはフェルナンド・カブサッキの名前まで登場し、現代的な視点も導入。ベーシックだけど刺激的。全文引き書きしてみたい。