宇宙は見える所までしかない

三島賞田中慎弥に決定したそう。奇しくも先日の飲み会で、トヨザキ社長から彼の小説のおもしろさをあらすじ付きで解説して頂いたところでした。本谷さんまたしても残念でしたね。でも大丈夫、僕の心の中では芥川賞も岸田賞もピューリッツァー賞アカデミー賞も、この世界のありとあらゆる賞はすべて貴方のものです。

しかし、文壇や批評界は今後、「前田」と「田中」が牛耳ることになるのでしょうか。僕が文芸誌の編集長なら、「特集:前田」を組みますね。第二特集は「田中」。

まず、演劇ライターの前田愛実さんが、前田司郎と前田塁の対談の司会をし、それを前田毅さんと前田和彦さんがまとめるといいでしょう。第二特集は田中慎弥のインタビューを田中弥生田中和生が担当。田中康夫にもコメントを頂戴しましょう。

あ、おれも前田か田中に改名しようかな。そしたらそっち方面の仕事が来るかもね。

話し変わりますけど、西島大介さんの『凹村戦争』を読んでいたら、「宇宙は見える所までしかない」っていうフレーズが出てきたんですけど、これ、松尾スズキの有名な戯曲と同名ですよね。西島さん、大人計画のファンなの? シベリア少女鉄道が大好きでロゴも描いてるっていうのは有名な話ですけど。

それか、両タイトルの大元となるねたがSFかなんかであるのかと思って、ググったんだけど、どうやらそういうことでもないらしく。