やっと自宅なう - 土佐有明のPlaylist

取材と打ち合わせが続き、数日間自宅に戻って寝るだけの状態でした。なぜか朝11時からという取材がやたら多く（皆健康的）、朝型にするのにちょうどいいやと思って頑張っていたら、へろへろに。そして、今ようやく家で仕事できる状況になり、今度は軟禁状態。そういえば劇団・ナカゴーは今回も最高でした。米光一成さんの心がないような喜怒哀楽ゼロの演技は絶妙としかいいようがなく、すごいやと思った。劇評は雑誌に書くつもり。

ところで『AERA』の本谷有希子小特集、これまで読んだ彼女に関するインタビュー記事（ここ3年のものは多分ほぼすべて目を通してます）の中で最も読み応えがあり、正直、嫉妬したほど。小、中、高校時代の同級生（実名で登場）、実の両親、事務所の社長、劇団制作スタッフにまで綿密に取材し、他者の発言から本谷の特異な人格と創作姿勢を炙り出す。本人の口から語られても「どこまで本当なの？」と思ってしまう逸話の数々が、他者の口から発せられることで、突如として説得力を増し始める。取材を受けた元劇団員の知人は、100字程度のコメントのために1時間半話したそうだが、つまりはルポルタージュ。まっとうな手法だが誰もやっていなかったのでは？　骨太な記事で、ライターの力量の高さにも感服。