文学フリマ報告

今回自分は新しく作ったものはなにもなかったので、そろそろだなー、って感じだったのだが、直前になると知人たちも活気付いたり、殺気立ったり(笑)して、ざわめいてくる。で、自分もなぜか当日になると結構血が騒ぐ。学園祭みたいなもんなんだな、要するに。

出品者は皆徹夜。自分は単に夜中まで仕事してて眠れなかっただけの話だけど、まー、どなたも当日の朝ギリギリまで袋詰めやら特典制作やら誤字訂正やらで作業していた模様。前回HEADZのブースから出した自主本を、今回は枡野浩一さんの枡野書店に委託。枡野さんも徹夜で、それでも準備が充分でなかったようで、こまごましたことを手伝う。

しかし、当日朝ギリギリまで作っていた、という人は多くいれど、当日会場で現物を作っていたのは、おそらく枡野さんだけだろう。短歌執筆用の40字詰め原稿用紙にその場で未発表の短歌を直筆で書いていく(作品は以前作ったものらしいが、その場で推敲したりも)。で、それを自分と歌人のかとちえとで手分けして、流れ作業的に袋詰めしてカウンターに出す、の繰り返し。

や、当日書いてその場で並べて売る、って画期的だなー。と思っていたら、上には上がいた。フリマ終了の午後4時ちょうどに登場し、「昨日取材して今日作ってきたけど間に合わなかった」と、『エクス・ポ』のデザイナーで『nu』発行人の戸塚君。すごい人だ。本気で尊敬する。
http://d.hatena.ne.jp/nununununu/

しかし人口密度高すぎ、空気薄すぎ。酸欠で死ぬかと思った。前回もそうとう混み合っていたけど、もうこの広さでは限界ですね。というか、次回、来年春からはいよいよ広い場所へ移行するらしいが、正解。次は自分もなんか作るぞ! たぶん。

昼過ぎに中村さんが助っ人で参上したので作業を代わって頂き、ブースを見て回ったり、仮眠をとったり。買ったのは、

アラザル増刊 アラザレ』(BRAINZ組)
『ヨシダマガジン』(大島弓子論)
『テルテルポーズ』(藤原ちからさんの)
『Xamoschi』(ゼロアカ組。吉田アミ小説掲載)
『Hang Reviewers High』(ばるぼらシリーズ?)
『書評王の島』(トヨザキ社長の)
『僕らの島宇宙』(サブカル学生I君の。次号に私のインタビューが載るらしい)
あと、『読む音楽』というのを頂きました(ありがとうございます)。枡野さんの短歌つき原稿用紙も買った。


買ったものにはサインももらう。長嶋有さんに先日の日記で激賞した『ぼくは落ち着きがない』にサインをもらおうと思って持ってきたのだけど、ギリギリまで緊張して頼めなかった。今まで何度か普通にお話したことあったのに、「あのすごい作品を書いた人かっ!」と思うと後光が差して見え、というのは冗談にしても何故か物怖じして頼めず。結局、かとちえが仲介役となり(?)わざわざ連れてきてくれて、ちゃんとサインしてもらったのだった。

当日の模様を枡野さんが書かれてます。54。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35399701&comment_count=56&comm_id=3673156